任天堂ゲームキューブでもっとも特徴的な作品の一つはピクミンというゲームではないかなと思います。
「僕たちピクミンあなただけについていく」で始まるテーマソング『愛の歌』は社会現象になるほどに流行りました。
ただそのゲーム自体をプレイした人はそこまで多くはないかなとも思います。
ゲーム自体もそうとう特殊で、自分ではなくピクミンというAIキャラを動かして任務を遂行するというリーダーシップを学べるゲームとなっています。
今日は、そんなピクミンについて紹介していきたいと思います。
ピクミンのストーリーと概要
まずはピクミンというゲームの概要とストーリーを紹介していきます。
ピクミンでは、宇宙旅行中に見知らぬ惑星に不時着した主人公のオリマーが、有毒ガスの出る惑星にちらばった宇宙船の材料を集めて30日以内に脱出するというゲームとなっています。
で、このオリマーの手足となるのがピクミンという植物っぽい生命体で、彼らを笛の音で操り、敵を倒したり資材を集めたりしていきます。
オリマー自体もいちおう攻撃したりものを運んだりはできますが、数的に一人では運べない資材とか、倒せない敵もいるのでピクミンたちの手を借りる必要がある!というのがこのゲームのポイントです。
これまで主人公が無双するゲームが多かった中、主人公は司令塔で実務は別のキャラが担うアクションゲームというのが新しいゲームとなっています。
ピクミンの切なさと難しさ
このピクミンというゲームでは、他にはない難しさもあります。
それは犠牲の上に任務を遂行しなければならないという点です。
どういうことかというと、ゲームを進めるうえでピクミンが何匹か犠牲になることは避けられません。
むしろ、積極的にピクミンを犠牲にしつつ、最短経路で資材を運ぶというようなサイコパス的な視点が必要になるのです。
これが感受性の豊かな小学生とかにはけっこう難しくて、「ピクミンかわいそう」とか「目の前のピクミンも救えないでジェット機再生なんてやれるかよ!」とか思う人も多かったのではないかなと思います。
また、オリマーやピクミンたちは基本的には数センチの小型生物なので、敵もふつうの鳥のようなものとかカエルとかそういう小動物系です。
これがピクミンで出てくると超巨大生物!みたいになっていてかなり怖いのです。

例えば、地面から嘴付きの鳥の頭みたいなのが3体にょきにょきと出てきたりすると、思わずその場から退散したくなります。
当時同じ時期に「とっとこハム太郎」とかもアニメ化されていましたが、「ピクミン」でも小動物から見た日常の恐怖!みたいなのを学ぶことのできる作品としても有効です。
終わりに
ここまでピクミンについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
犠牲の上にしか成り立たない達成もある、ということを子供のうちから学び、かつ一人の力ではなく、周りを使ってレバレッジを効かせて物事をなしとげるというビジネスの基本について学べる有用なゲームです。
将来は子どもに会社を継がせよう!と考えている社長パパなどは子供の教育のためにピクミンをプレイさせてみてはいかがでしょうか。