ゲームボーイアドバンスにロックマンエグゼというゲームがあります。
人気アクションゲーム「ロックマン」のスピンオフ作品で、電子機器技術の発達した近未来を舞台に、ナビと呼ばれる人型の電子頭脳とともに悪と戦うというストーリーです。
このロックマンエグゼという作品は1~6まで出ていて、シリーズが増すごとに対戦の戦略性が上がっていくという面白い作品でもあります。
特に4~6では相手のチップにあとからチェーンを入れられるカウンターというルールが導入されて、さらに読み合いが熱くなっています。
今日は、そんなロックマンエグゼシリーズについて紹介していきたいと思います。
Contents
ロックマンとロックマンエグゼシリーズは似て非なるもの
まずは、本家のロックマンとスピンオフのロックマンエグゼシリーズの関係性についてです。
これは結論から言えばほとんど関係はないです。
唯一使いまわされているのはキャラです。
ロックマンシリーズでは登場する電子ナビは大体が「〇〇マン」という名前を持っておりますね。
これはロックマンシリーズで登場する
- エアーマン
- ファイヤマン
などのキャラがロックマンエグゼシリーズでも登場しているんです。
9マスの陣地内から相手を打つ独特の戦闘システム
戦闘の方式も全然違います。
ロックマンシリーズでは横スクロール型のアクションゲームですが、ロックマンエグゼシリーズではフィールドを歩いて敵とエンカウントするポケモン方式です。
そしてその戦闘画面でも自分9マス、相手9マスという3×3のフィールドを移動しながら打ち合いをするという新しいスタイルとなっています。

このロックマンエグゼ方式の戦闘は他にはなかなか見かけないレアなスタイルです。
おなじみのロックバスターのほかに、ロックマンエグゼシリーズではチップと呼ばれる攻撃アイテムをロックマンにインストールして使用することができます。

チップの使い方は、チップごとに
- 「メットガードG」
- 「キャノンD」
- 「ロングソードL」
というように名前とアルファベットが振ってあり、チップの名前が同じか、チップのアルファベットが同じなら複数枚同時に使えるルール。
このチップの組み合わせによって役(花札でいう猪鹿蝶みたいな)ができることもあり、その場合「プログラムアドバンス」と呼ばれる大技になるなどいろいろ戦略性が高いシステムとなっています。
電化製品にプラグインするというIoTの先駆者
そしてこのロックマンエグゼというシリーズでは、フィールドは現実世界と電脳世界の2つに分かれています。
この電脳世界への入り口が現実世界の冷蔵庫とかパソコンとか色々なところに設置されており、そこまで歩いていってRボタンでプラグインして電脳世界に入って事件を解決していきます。
大体ストーリーの始めは冷蔵庫とか洗濯機とかの家電が暴走して、中をみてみるとプログラム君がウイルスに攻撃されている、みたいなところからスタートするのが特徴です。
当時はこの家電にネットワークがあるという概念は絵空事でしたが、最近ではIoTが発達し、ロックマンエグゼシリーズの世界に追いつきつつあるという、先見の明のある作品としてもすごいなと最近思いました。
シリーズを追うごとに追加されていく設定とやり込み要素
このロックマンエグゼシリーズが人気の理由の一つとしては、やり込み要素が非常に多い点が挙げられます。
シリーズは1~6までを通して、大体はメインストーリー後に初めて行けるようになるフィールドがあり、そこに裏ボスがいたりしてやり込み要素が多彩です。
そのほかにもチップコンプリートだったりとか、2人対戦のためのチップ集めなど、クリア後が本番みたいなゲームでもあります。
そういう面ではポケモンなどと通じるところがあるといえますね。
また、シリーズごとに次々と新しい要素が追加されていく点も特徴です。
ちょっと以下に各シリーズで追加された要素をまとめてみました。やや長い(5分くらい?)ので忙しい人は読み飛ばしてください。
まずはここからシリーズ1↓
シリーズ2ではスタイル制を導入
ロックマンエグゼシリーズ第2作『ロックマンエグゼ2』ではスタイルチェンジという概念を導入。
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これは自分の戦い方に応じてロックマンが進化するという方式で、バスター攻撃力が2倍になるガッツスタイル、カスタム画面で選択できるバトルチップが7枚になるカスタムスタイル、フォルダに入れられるナビチップの数が8枚に増えるブラザースタイルなどが導入されています。
と同時にランダムでロックマン自体に火・水・雷・木のいずれかの属性が振られ、この組み合わせを思い通りにするためのスタイルガチャ(100回戦うと変化する)という概念も生まれました。
また、やり込み要素として敵ナビを倒す速度などでランク分けもされており、フォルテ以外のすべてのナビをSランクで倒した人のみ変化できる「サイトスタイル」というようなり込み要素もあったりしました。
ロックマンエグゼ3からはナビカスタマイザーが導入
そしてロックマンエグゼ3からはナビカスタマイザーという概念が追加。
これは、HP+1000とか、攻撃力+1というような追加のプログラムをロックマンに入れ込むためのパズルで、この組み合わせをうまく嵌めるために試行錯誤をした記憶があります。
これがうまくできていて、これを入れるとあれが入らない、みたいな感じでなかなかうまくはまらず、考え出すと30分くらいパズルをしていたり(笑)
ロックマンエグゼ3はストーリー的にもエグゼシリーズ最長で、シリーズ最高傑作との呼び声も高い作品なので、ちょっとプレイしてみようという人はここから始めるのもオススメ。
WiiU版も出てる↓
ロックマンエグゼ4からは周回制とカウンターを導入
シリーズ4作目のロックマンエグゼ4からは周回制という概念が追加されています。
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どういうことかというと、ロックマンエグゼ3でいうスタイルに相当するロックマンの変化である「ソウル」という概念が4では追加されているのですが、これはトーナメントの組み合わせ次第で当たった相手のソウルしか手に入れられないのです。
1周目では最大でも3人くらいしか当たれず、ソウルは全部で6つあるので、最低でも3周はしないとすべて集まらないという仕様なのです。
また、ロックマンエグゼ4からは通信対戦時のバトルチップのルールにカウンターという概念が加わり戦略性が高まっています。
このカウンターというルールは、相手のチップ発動のうち暗転系と呼ばれるもの(画面が暗転し時間を止めた状態でチップの効果が発動する)が発動するときに、相手側があとからチップを差し込んでいけるというルールで、遊戯王カードでいうチェーンのような概念です。
なので、Aさんがaというチップを使ったときにカウンターでBさんがbを使えば、先にBさんのbが発動し、後からAさんのaが発動するイメージです。
しかもこの暗転系のチップには相手の持ちチップを破壊するみたいなものもあって、先に打たれると詰む感じのもあるので、このカウンターにより戦略性がかなり高いゲームとなりました。
他にも使うと最大HPが減り二度と戻らないダークチップというものも追加され、心の弱いものは最大HPが削られていくという麻薬みたいな概念も追加されたりしています。
4からは2タイプ同時発売で選べる感じに!4に関してはレッドサンが強いです。
WiiU版↓
ロックマンエグゼ5では、リベレートミッションというシミュレーションタクティクスが追加
続いて5作目のロックマンエグゼ5ですが、ストーリーにおいてリベレートミッションという新たなタクティクスが追加されています。

これはいわば陣取りゲームのような感じで、自分サイドのチームと相手サイドのチームが交互にキャラを動かしながら既定の時間内に制圧すれば勝ちみたいなルールです。
うまくやると一気に2つマスを進めたりとかの特別ルールもあり、割とはまります。
なお、対戦面では特に変化はなしです。
ブルース版とカーネル版が同時発売。
ツインリーダー版↓
WiiU版↓
ロックマンエグゼ6では獣化システムを導入
シリーズ最終作となるロックマンエグゼ6では、獣化というシステムが導入されています。
これは電脳獣と呼ばれる猛獣をロックマンに同化させる技で期間限定ですが、スピードや攻撃力が上がるという切り札的な立ち位置。
この獣化をいつ切るかというのが新たな戦略となりました。
ファルザー版とグレイガ版が同時発売!
WiiU版↓
その他エグゼ番外編シリーズ情報(続編やリメイクも追記)
上で紹介したシリーズ以外にも番外編がいくつか出ています。
例えば、ロックマンエグゼ4.5というのがありますが、これは自身ではキャラを動かせない仕様なので注意。
【中古】 GBA ロックマンエグゼ4.5 リアルオペレーション(ソフト単品)
また、正式な続編ではないですが、流星のロックマンというロックマンエグゼシリーズに似たシステムと世界観での続編が出ていたりもします。
あと、ロックマンエグゼ4はWiiUでリメイクされたりもしているみたいです。
[Wii U] ロックマン エグゼ 4 トーナメント レッドサン (ダウンロード版)
あと「ロックマンエグゼ トレジャーBOX ―祝!20周年の玉手箱―」が復刊ドットコムより刊行予定だそうです。
これ↓

ロックマンエグゼ トレジャーBOX -祝! 20周年の玉手箱-
終わりに!ロックマンエグゼトランスミッションしよう。
ロックマンエグゼシリーズについてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
ロックマンエグゼシリーズは正直今でもたまにやりたくなることがあるのですが、いかんせん1からストーリー進めるのが面倒でなかなかできていません。
ストーリークリア後、全チップありの状態から始まる対戦用ロックマンエグゼみたいなのが出たら150%買うからカプコンさんにはぜひ出してほしいな、と思っています。
そんな感じ。ではまた、良いゲーマーズライフを!
マンガもある↓